一番大切なところはどこ?

「夕鶴」「筑後川」などの作曲をされた団伊久磨さん。
なかでも「花の街」は大好きです。
   
    ♪七色(なないろ)の谷を超(こ)えて
       流れて行く 風のリボン
         輪(わ)になって 輪になって かけて行ったよ
          春よ春よと かけて行ったよ♪

2年ほど前にご逝去されましたが、演出家やコラムニストだったり、
多彩に活躍された方でした。
あれは私の出身中学(安房郡白浜町立白浜中学校)校歌を作曲され、
ご指導に来られた時が最初でした。
校歌にのめり込ませるような表現力や情景を描き、いわゆる成り切ること
を教えて頂いたと思っています。
それから、28年。ここ函館で講演されると聴いて足を運びました。

顔を構成している 目・耳・鼻・口(舌)・で一番大事なところはどこだろうか?
と問い掛けられました。
 氏曰く、般若心経で云うところの 目(眼)・耳・鼻・舌(口)・身・意(心)と
経しているから、目が一番大切ではないかと思うがなぞっただけで
説得力に欠ける。じゃ、そのものずばり、顔を見て順序だてて上から順にある
ところの目・耳・鼻・口・・・と言えばそれまでだが、中には耳の大きな人の
配列は耳・目・鼻・・・・となってしまう。 これもダメ。
いま支持しているのが、あの花火大会の花火を見るときに、感覚的に目で見て
暫くして耳で音を感じる。
さらに食事をするときは臭いに誘われ、口の中へ食する。
だから、目が一番大切なんだと思うが如何でしょうか?と。

仏教では「肉眼・天眼・慧眼・法眼・仏眼」の五つの眼(五眼)を説きます。
肉眼は、普通私たちに備わっている眼で、形あるものをそのまま見る眼。
天眼は、その内容を知る眼。
慧眼は、その働きを知る眼。
法眼は、全体との関係からその意味を知る眼。
仏眼とは、自他を超越して仏の立場から見る眼。
私たちはこれだけの見方をしませんと本当にものの実態が解ったという
ことにならないのではないでしょうか。
しかし、表面だけにとらわれその内容や意味まで知ろうとしないのが
現実の私たち。ですから、つとめて相手の人や対象物をよく見極める
ことが大切でしょう。
見る、診る、観る、看る、魅いる。どれもこれも大切なことであり、奥深さを
感じさせます。
すうっと達観できたら素晴らしいことだと思います。