願う

4月8日は花まつり。お釈迦様の誕生日です。
なかなかクリスマス的にならない地味な誕生日です。どうしても4月のこのころは、年度がわり・
入学・就職と新しい人生の始まりです。
屋根に金盞花やストックや季節の花をあしらえた花見堂を作って、誕生仏を置き産湯に見たてた
甘茶をかけお団子を食べ、お釈迦様の誕生を祝った子供の頃に懐かしいさを覚えます。

曹洞宗の修証義というお経のなかで「願生此娑婆国土(がんしょうししゃばこくど)し来たれり、
見釈迦牟尼仏(けんしゃかむにぶつ)を喜ばさらんや」という個所に出会います。
”私たちは願ってこの世に生まれてきたんだ。お釈迦様に見守られて、喜ばずにはいられない。
こうして尊い人生を授けていただいたのだから、お釈迦様の意図すること、もの、思い、使命、願いを
この身体を使って表現し、社会のために精一杯燃焼しましょう”と訴えかけているようでなりません。
ただ残念ですが、どれだけ生かさせていただけるのか、意図するこころは自分で考えなさいと
提言されているのだと思います。
結果的にお医者さんだったり、学校の先生や会社社長さんやお坊さんだったり、スポ−ツ選手・・・
になっていたりする訳です。 願い願われいまこうして生かさせているのだと思います。

親しくお付き合いをさせて頂いているお婆ちゃん(現役の会社社長さん)は、熱心な仏教徒です。
日蓮宗から改宗して曹洞宗になった方です。
四国八十八ヵ所はもちろん、全国の観音霊場やお地蔵さん、お不動さん、竜神さんそして遠くは
中国やインドにまでも挙げたらきりのないほどお参りを欠かせません。
同行のひとや神社仏閣での受付の方々が云うんだそうです。
「お願い事はなんですか? お札はこれこれこうで・・・」
空かさず一言「いちいち願い事を頼むんならここにこないよ。お札なんていらない。仏様や神様、
菩薩様はみんな私のこと知っているからいいんだよ。静かにお参りさせてください」と。
お願いもここまでくると仏菩薩や神様に全身全霊を込めてお任せするんだなあと思いました。
いろんなことをいまでも教わり、教えてくださいます。
82歳の素敵な素晴らしい方です。