観音様からの好意

「下山中に拾いました。御一行の誰かが落とされたのでしょう、渡して
くだされば幸いです。 用件のみにて・・」2011.神無月三日

午前中の雨が嘘のように晴天に変わり、巡礼日和になった。
先月初旬に主宰している会で函館山三十三観音巡りを企画して、84歳~60歳
代後半の7名とともに秋のお山を杖を頼りに巡礼した。
6年ぶりのお山は手入れも良くされていて親切だった。行き交う人たちからの
言葉がとてもいい心地である。「こんにちは~」「頑張ってください!」
さらには道沿いに生えている花の説明までされて通り過ぎていく人も・・・。
山頂にある観音様は24番目。延命十句観音経を唱えながらの登山は心も晴れる
ようである。心配していた84歳の方は途中からなんと先導・・。しかし、資料
として渡した経文、あゆみ、地図を無くされて途方にくれていたようであった。
無くしたことに詫びていたが、替わりの資料を手渡してほっとした様子。
約4時間掛かって登ったお山であったが帰りは、足元を心配してロ-プウエイ
で下山した。無事に終えたことに安堵した。観音様からの御利益をいただいた。

2日後、1通の手紙が届いた。資料とともに短文が添えてあった。
観音様が拾われ、好意に有り難さを覚えた。お礼の手紙を即様送った。

 観世音 南無佛
  観音さま私は観音さまを信じ観音さまにすべてをお任せします
 与佛有因 与佛有縁 仏法僧縁
  私は仏にさせていただく因と縁を頂いています。仏の教えを信じ、また
  教えを求めて行く人々とめぐり会えたお陰によって
 常楽我浄 
  常・楽・我・浄の観音さまの四徳が、私の身に戴けますように
 朝念観世音 暮念観世音
  朝な夕なに観世音を念じます
 念念従心起 念念不離心
  この一念は、私のこころからではなく心中に秘められている佛のこころの
  願いです。

  
*四徳常徳(無常の世の中を生きて行くのに無常を大切にしていくと
   やがては不安のなくなる平常心が具わる)楽徳(苦の世の中を生きるには
   苦をよくかみしめていくと苦から色々と教わり、苦が苦痛でなくなる)
   我徳(自分ひとりの力で生きるのではなく、さまざまな縁に助けられ、
   支えられ、生かされ、他を生かして行くという自利利他のはたらき)
   浄徳(苦だ、楽だと分け隔てをしない。浄だ、不浄だと選り好みをしない
   平等の智慧と慈悲)