具一切功徳  慈眼視衆生   福聚海無量   是故應頂禮
(ぐいっさいくどく  じげんししゅじょう  ふくじゅかいむりょう  ぜこおうちょうらい)

妙法蓮華経観世音菩薩踖晋門品偈
(みょうほうれんげきょうかんぜおんぼさつふもんぼんげ)というお経の一節である。

『観音経』は苦悩の人が観音を念じると観音の功徳で苦難から解放されると説く。
念じる時仏の真実と人間の真実との共鳴が成り立っているからであるという、
法華経の精神から説いている。苦しみの時、人は心底自我を捨てられる。
そこから出てくる本心の叫び声に共鳴して観音は現れて、道は開けるのである。
そして、七つの災難を取り上げて口に唱える力で観音を共鳴し、貪・瞋・癲に苦しむ
人が心に念ずるとそれらを離れることができ、妊娠した女性が祈ると心豊かな子供
が恵まれると説く。
 さらに、観世音菩薩はいろいろな姿で苦しむ人々の前にいるという。仏の姿、僧の
姿、女性の姿、役人の姿など三十三身であなたの縁のあるものが実は観音様ですよという。

今回、11月9・10日に行われる智恩寺18世晋山結制法要に境内に建てられる塔婆に
この経文を選んだ。智恩寺のご本尊は地蔵菩薩であるが、この経文の次節に「持地菩薩」
すなわち「地蔵菩薩」も登場してくるのである。 
観音経は発起人が無尽意菩薩で、主役は観世音菩薩、釋迦牟尼佛が説法の主役。
無尽意の代わりに地蔵菩薩が立ちあがってお釈迦さまに尋ねられるのである。

人間にとっていちばん大切な福、人間は幸福になるために生まれ、生きている。福が集まった
海が広大無量、限りなく広がっている。 観音(地蔵)を頂禮することは、自分を大切にすること。
観音(地蔵)さまを信じ礼拝すると観音さまが自分のなかに入ってきてくれる・・・・。


















智恩寺ご本尊 地蔵菩薩様にこの大法要が無事に終わりますよう念じて塔婆も書き上げました。
毎日のように準備に余念がありません。