目は口ほどにものを云う

「あなたねえ~ 相手の目をみて話しなさい!」といまのお寺に勤務したときに
当時の住職から云われた。
確かに初めて20数名のお坊さんがいるなかで委縮していて自信がなかったのは
確かだった。見よう見ようとすると余計に緊張する。相手の威圧感と云うか言葉が
マジックのようでなにを言っているのかわからない。克服するすべを知らなかった。

やがて責任ある立場になると目を見て相手に安心感や信頼感、熱意を与えることの
大切さが解って来た。相手の顔が、表情が見えてくる。
愛犬のしつけの最初はきちんと目を合わせる事だと云う。いわゆるアイコンタクトという
やつだ。それも飼い主以外の人が見下ろすように目を見つめると逆に威嚇と受け止めて
攻撃してくることさえある。

10月5日は達磨忌(達磨様のご命日)。
しっかりご本尊達磨様の目を見て拝んだ。
ときには優しく、ときには厳しい目をしているときもある。
しかし、その表情こそがわが心である。
また達磨様にはこんな眼のエピソ-ドがある。
少林寺の裏山の面壁洞で9年の間、坐禅をしているときのこと、生身の人間だから眠気も
襲ってくる。心はおちつきすましているのだが、瞼が覆いかぶさってくるので瞼がなければ
いいのだろうと思い切り捨ててしまったそうである。これを九年面壁をいう。

「目は口ほどにものを云う」
会話中でも平気でスマ-トフォンをチェックするようなことは止めよう。
感情的なつながりを構築するには60~70%(アイコンタクト)が必要だと云われている。