智恩寺第十八世晋山結制無事円成(大問答の中で)

すべての人々に感謝しつつ終った。
口々に「素晴らしかった! なかなかの企画(かっこ舞奉納)だったよ! 問答もいい!」
と誉めまくられた。 細部にあたっては不行き届きの点多々あったと思うが、自らも8割方
満足している。 スム-ズに進行したと思う。
天気もなんとか味方してくれた。 地震で始まった安下処諷経(総代宅供養)、皆終って
三々五々帰りだしたころからポツリポツリと雨・・。 そして雷雨で占めてくれたのである。
即、あとは「火事」、火に気を付けてと皆に警告した。

法要の中での大問答
前日に愛犬ク-ルの訃報を受けて滅入っていた半面、開き直りと云うか腰が座っていた。
そこには一切、緊張感はなく ク-ルだった。

しかし、落とし穴は大問答にあった。
1問目、首座(長男)からやって来た。
 「文殊菩薩は獅子に乗り、普賢菩薩は象に乗る。新命和尚なにに乗る!」
新命答えて曰く
 「行雲流水 雲の如く流るる水の如し、法縁の衆生 檀信徒に耳を傾け 話に乗る」

2問目 法友である函館観音寺方丈がやって来た。
 「私も2年後、晋山結制をしようと思っている。よく見聞きさせて貰ってありがたい、此の事も
 含めて、ご当地の土産を買って帰りたいがなにかいい土産はないものか」
新命答えて曰く
 「いろいろな土産はあるが、一番の土産はわが心にある」

3問目 そのときが来た。 甥であるU師が仕掛けてきた。
 「愛犬ク-ちゃんが亡くなって悲しさも一入だと思うが、新命和尚の心境を示せ」
   **ここでク-ルのことかよ~ なんでここで~
   **胸にこころに思いに熱くなった。 涙が零れそうになる瞬間だった。
   **側にいた首座(長男)、参列していた家内・長女・・・ 泣いた。
ぐうっと天を仰いで
新命答えて曰く
 「・・・・・・・・あ・り・が・と・う・・」
  思ってくれて(U師が)ありがとう・・ 慰めてくれてありがとう・・
  15年5カ月一緒にいてくれてありがとう・・・・
  いろんなありがとうだった・・。

4問目 教区の若手僧侶が禅語の真髄を説く問答でやって来た。
新命答えて曰く
 「なるようになる 心配するな!」と一喝した。

5問目 首座の世話役である書記老師が締めくくった。これまた禅のなにかを教示せよと問うた。
新命答えて曰く
 「覚知に交わるは 証則にあらす」(:意識したものには本物はない)と一喝して問答が終った。

不完全燃焼で終わった感があったが、難無くこなすことが出来た。
筋書きのないやりとりだから真剣勝負である。 5問それぞれに意味深いものをいただいた。
五師に感謝したい。 ありがとうございました。