お彼岸と話題の映画を観て

暑かった8月も終わり、9月になりました。お彼岸の月です。
悟りの岸へ渡ろうと問い掛けています。それには、6つの実践方法があるというのです。
 1、布施行(ふせぎょう)
     喜んでささせていただきます。
 2、持戒行(じかいぎょう)
     ”ああ私がまちがっていたごめんなさい”って言えるかな。
 3、忍辱行(にんにくぎょう)
     どしゃぶりだっていつかやみますよ だから・・・・。
 4、精進行(しょうじんぎょう)
     できるのだからしなければならないこと できるのだからしてはいけないこと。
 5、禅定行(ぜんじょうぎょう)
     正しいという字は一度止まると書くのです。
 6、智慧行(ちえぎょう)
     自分の機嫌を自分でなおせなくちゃ大人じゃない!。
 さらに 知足行(ちそくぎょう)を付け加えさせてください。  ほどほどにね!。

私たち凡夫は、毎日のくらしの中で、或いは殺生をし、或いは欲に溺れ、人を欺き、或いは酒に呑
まれる等およそ仏さまとは天と地ほどの差がある生活をしています。幸いにして春秋という誠に爽や
かな好季節があります。せめてこの季節ぐらいは、人間の尊さに目覚め、日頃の罪悪を懺悔して、
心身ともに清浄な仏の世界に向かって精進する一時を持ちたいそんな実践方法なのです。
それが、お彼岸の本当の意味です。仏=お釈迦さまとするとすべてがお釈迦様のはからい。
お釈迦様の手のひらで我々はおどらされているのです。

昨日、映画館を訪ね『華氏911』というマイケルム−ア監督制作の映画を見てきました。
政治ドキュメンタリ−の新しい可能性を秘めた作品でした。一国の大統領とその取り巻く人々と
政治経済・・。その犠牲になった人、軍隊というなのもとに貧しい地区の若者を勧誘し、お金で命を
買うような行動・・。いろんな駆け引きに世界中を巻き込むような言動・。踊らされているような現実に
意気消沈させられました。
「一度騙されるのは、騙すほうが悪い。二度騙されるのは、騙されるほうが悪い」という諺を捻ったのか
「私を騙したら、君は恥を知れ。一度は私をだませても、二度とだませるものか」
これを聞かされたら、悉有仏性(しつうぶっしょう:生きとし生けるものにはすべて仏心が有る)、すでに
この世における人間としての仏心の存在を否定しているのではないでしょうか。
そして、その国の国会議員の息子は、1人を除いて誰一人として戦地に行っていないそうです。
そこには彼岸すらない、彼岸という遠い無名の存在でしかありません。

自由が溶ける温度設定を”華氏”というのだそうで、それに9・11を忘れないようにと監督の思いが
この映画には込められているそうです。 
彼岸へ到る6つの実践方法と”足ることを知る”という知足のこころをもってすれば、温度設定に過ち
はないと思います。 ほどほどにしたいものです。いい加減(良いカゲン)でありたいものです。