ふしぎ

 わたしはふしぎでたまらない、
 黒い雲からふる雨が、
 銀にひかっていることが。
             わたしはふしぎでたまらない、
             青いくわの葉たべている、
             かいこが白くなることが。
 わたしはふしぎでたまらない、
 たれもいじらぬ夕顔が、
 ひとりでぱらりと開くのが。
             わたしはふしぎでたまらない、
             たれにきいてもわらってて、
             あたりまえだ、ということが。
童謡詩人 金子みすづさんの詩です。

平成29年も皆様にとって無事明けましたでしょうか。
幸多き一年でありますことをこころからご祈念申し上げます。
さて、私たちは普段あまりにも忙しさに感けて自分を見失っていることが
多々あります。がむしゃらに働けるうちはこの世の中が不思議だらけだ
ということなんて思う隙間もありません。
なにかにぶつかったとき、思う通りに行かなかったとき、いままで
気づかなかったことを気づかせてくれます。

成長の指針として「あたりまえ」が「あたりまえでないこと」が
見えてきたときに大人に成長したということになります。
HPでも紹介しましたが、昨年11月に2泊3日で入院手術をしました。
腹腔鏡下手術でヘルニア治療をしただけなのに術後4日間は寝起きするにも
自由が利かず、家内のご厄介に甘えました。徐々に回復しましたが、まだ
腸が自分の居場所を探しているようでままならい日々です。

あたりまえに食事をする、排便をする、歩行をする、運動をする、車に
乗り降りする・・・ 急にあたりまえでなく見えてきました。
人間はひとりでは生きていけない、大勢の人の世話になってはじめて
生きられる、ということを。
日頃人に説いているわが身我が心を試されていたということを
この手術で改めて考えさせられました。