樹木葬

先月好意にしていた方の初命日と納骨法要を町田市某浄苑で
勤めました。 函館にはない『樹木葬』をさせて戴きました。
以前、千葉の某寺院の経営する樹木葬を拝見させていただきましたが、
ここまで緻密に取り組まれている浄苑に驚きました。
各エリアに分かれていて命名に趣向を凝らしている。
昴、桜の里「陽だまりの詩」「葉音」、詩桜里、縁の庭「凛」、樹木葬型墓地
「花」、桜葬「あやね」、樹木墓地「桜葬」・・・・・・。
ここまでくると固定概念が悉く崩れてしまいました。
古来からの墓石も遠く見えていました。
そこには永代供養も付加されていて”後継ぎ不要””管理費不要”さらには
”ペットと一緒も可”とまで・・・。
ともあれ、施主家からは故人も納得した上で選択したことを聞きました。
昨今墓地墓苑の公園化は知る所でしたが、このような環境にも死後にも
安らぎを提供しているようで新鮮に映りました。
納骨後、近くのお寿司屋さんで点心(供養膳 )をご相伴させて戴きました。
会話の中では故人の生前の死生観や思い出話に花が咲きました。
母の昇天ではないけれど少し前までは病院の階下で闘病していたのに
今は最上階で景色の素晴らしさや波の音が聞こえるような気分とともに
枕経が勤まったことで母の姿が一転して安らぎに変わっていたことを
思い出しました。
葬送の自由とはいいますが、全身全霊にして心地良い風が漂う、そんな
エンディングが求められているようでした。
と同時に橋渡し役である私たち僧侶の立ち位置を今一度考えなくては
ならないことを痛切に感じました。