父・母の役目、役割

慈悲という言葉があります。よく一つの熟語として用いられますが、実は「慈」と「悲」とは
全く違う内容を意味しています。
経典には「慈は与楽、悲は抜苦」と説明しています。
所謂、「相手に喜びや楽しみを与えること」がであり、「相手の苦しみや悲しみを除いて
あげること」がであるという訳です。

世間では、男女同権(平等)が社会の隅々まで行き渡り、男性に育児休暇まで与えられる
ようになってくると、はたして父母の役目役割をきっちりと分けること自体が適当なのか
どうかは別問題ですが、いまのところ、子どもを生むのは母親ですから、ある程度は両者の
違いを認めてもいいのではないのかもしれません。。
 *役目とは役として成しとげなければならない仕事。役としての勤め。
 役割とは役目を割り当てること。また、割り当てられた役目。
 社会生活でその人の地位や職務に応じて遂行しているはたらきや役目。
 役目は役割に比べて仕事の成果をも含んで用いることも含んでいる。

私は両者の違い、役目役割をきっちりと分ける事も必要であると思います。
そこのところの理解があり、蟠りが除かれると
「喜びは分け合うと倍になり、悲しみは分かち合うと半分になる」ということになるでしょう。

さらに「恩」という文字を重ね合わせると「父に慈恩あり 母に悲恩あり」となりましょう。
「親の恩は海よりも深く、山よりも高い」「父の恩は山よりも高く、母の恩は海よりも深い」
と云われた所以であると思います。
消えつつあるこの諺、今一度考えてみたら如何でしょうか。

節分にこころの鬼を追い出して、仏迎えて主人(あるじ)となそう!