立石寺と松尾芭蕉

「閑さや岩にしみ入る蝉の声」
松尾芭蕉が立石寺=山寺に参詣したときに詠んだ有名な句である。
去る8月17~18日に掛けて家内と立ち寄った名刹天台宗の奥の本山。
麓の泊宿に着くなりすぐさま1015段の階段に臨んだ。
外気温34℃、本堂(根本中堂)から足を階段に着かせ奥の院まで進めた。
暑さに負けじと蝉の大合唱。身体から零れる汗の粒。階段を上る切なさ。
壮大な杉群や岩山。そこに溶け込むかのような伽藍の配置。大勢の参詣者。

芭蕉の詠んだ「閑さ」とはなんだろう・・  「岩にしみ入る蝉の声」とは・・・
 
物事に熱中していると周りの音が聞こえなくなったり、熱中すればするほど、
集中し、
周りの声が遠くに響き、自分の周りが静かになる感覚を指すのだろう
それにもまして蝉の声が響いている、岩にまで染み込むほどの声だ。
また「閑さや」の「や」もまた魅惑の韻である。
「閑だなぁ~   」といったところか。
芭蕉は、
「奥の細道」の東北旅の中で、訪れた山寺を見て、感じたことを、精神の世界
にまで高め、それは
実景と精神の世界の融合とでもいうことで評価されている
句であると某解説書は説いてる

約2時間の拝登であったが、しっかりと芭蕉の風光と立石寺の趣を肌で感じ
暑かったが、静寂の中の自分と蝉の声が季節の終わりを告げているように
感じた。今度は紅葉の時節にご縁があったら訪れたい。