捨ててしまえ

新年度、新学期、新入社・・・。平成17年度が始まり、それぞれに希望をいだいて毎日を過ごしている
ことではないでしょうか。 心機一転、新たな気持ちになるのもこの時期でしょう。
希望が膨らみ、夢を現実にしようと自ら姿勢を正し生きることを誓います。

  あるとき、大好物の骨を咥えた犬が、池の淵で遊んでいました。
  ふと池を見ると、犬が同じく骨を咥えてこっちを見ているじゃありませんか。
  さあ、池の淵にいたその犬、池の中の犬の骨が欲しくなりました。
  池に映った犬がわが姿とも知らず、その骨を取ろうと口を大きく開けました。
  当然のことながら、咥えていた骨が池に落ちてしまいました。
笑ってばかりいられません。私たちが毎日見聞きしている世のことは、大半がこの話のようでは
ありませんか。あれも欲しいこれも欲しいと、その骨を欲しさに仕舞には池の中に落ちてしまうのが
おちです。

禅の言葉に「放下著(ほうげじゃく)」というのがあります。
ほうは放つという字。げは上下の下。じゃくは著作の著で、ここでは命令形になります。
つまり「放下著」とは、しがみついているものを捨ててしまえということです。
そこに、身も心も平安な世界があるよということです。
しがみついているもの? そう、名誉だとか金銭・学歴・地位・・・はてには顔かたちからスタイルに
至るまでいろいろありますね。
ときには捨ててみるのもいいかもしれません。
晴れ晴れとした平成17年度となりますよう、気負い焦らずしっかりと人生の第一歩がよいスタ−ト
となりますようお祈りします。