文化の日と誕生日

文化とは「社会を構成する人々によって習得・共有・伝達される行動様式ないし生活様式の総体」と
大辞林では定義している。
ところでほんとうの文化とはどういうことなんだろうと11月3日を前にして思ったのである。
”物で栄えてこころで滅びる”だとか”エコノミックアニマル”だとか云われたことを覚えている。
あまりにも物質的な文化ありきで精神的な文化を疎かにしているからだと思う。
文化生活もそのとおりで、立派な家に住んで高い衣服を纏い、リッチな食生活をすることが文化的で
あると錯覚している。物の豊かさ便利さを追求しているとすれば、間違いではなかろうか。

「春は花 夏ほととぎす秋は月、冬雪さえて涼しかりけり」と道元禅師は詠い、ノ-ベル賞作家の故川端康成
氏も授賞式の講演で引用された。
日本人の自然を愛し、共有してきた”高香な文化”の真髄を紹介している。
また、越後の良寛さんは「形見とて何か残さん春は花、山ほととぎす秋のもみぢ葉」と詠んだ。
衣食住の豪華さや利便性が文化だとするならば、良寛さんは浮ばれない。

大切なことは、どんな辛い苦しい場面でもあっても道元禅師や良寛さんのように自然を愛し、
学問芸術を愛するこころの豊かさが生まれるような人間性を育むことが文化でなかろうか。
それが行動化されて生活に取り込まれて様式を創っていけたらなにも云うことはない。
そんな大切な日に長男は生まれた。
そして今月は愚僧47回目の誕生日で、當ホ−ムペ−ジは満2歳でもある。