天上天下唯我独尊〜4月8日は【花まつり】(お釈迦様の誕生日)〜

昔、あるお金持ちの女主人がいました。親切で、お淑やかで、謙遜で、すごく評判の
よい人だった。その家には働き者で利口な一人の女中さんがいました。
あるとき、その女中さんは考えました。
「ご主人さまは、評判のいい、親切でお淑やかでと言われているけれど、はたして
本当にそういう人なのか、よい環境がそうさせているのか」と。
「一つそうなのか試してみよう」と思いました。
そこで、女中さんは、次の日なかなか起きず、昼頃にようやく顔をだしました。
ご主人は機嫌を悪くして「なんでこんなに遅いのですか」と咎めました。
女中さんは「一日や二日遅くても、そうガミガミ怒るものではありません」と言葉を返しました。
当然ことながら、ご主人さまは腹を立て怒りました。
女中さんは懲りもせず、次の日も遅く起きました。とうとう、ご主人さまは怒り、棒で仕打ちを・・。
このことが知れわたり、女主人さまはそれまでのよい評判を失いました。

誰でもこの主人と同じであると思います。環境がすべて心にかなうと親切であったり、謙遜で
静かであることができるのではないでしょうか。
しかし、環境が心に逆らってきても、なおそのようにしていられるかどうかが問題です。
自分にとって不快なこと、相手が敵意をみせ迫ってくるとき、衣食住が簡単に得られないとき
などなど。

天上天下唯我独尊(てんじょうてんげゆいがどくそん)。
こうお釈迦様は宣言され、4月8日世にお生まれになりました。
天にも地にもこの世の中で自分だけが一番偉いとか独裁者のような宣誓なんだろうと思いがち
ですが、”いまこの世に生き生かされている、ごの現実が尊いのだ”と。 
ご先祖から代々受け継いだ命が、両親を通じて私に宿っている。尊い私の命だ。自分だけの命
ではないと。

こころからの思いをこの現実世界に示され、自他の存在の尊さが判れば、この女主人も本当の
意味での評判を得ていたと思います。