平成20年戊子にわが身を振り返る

どこかの住職がある時テレビでお話をされた。
「たとえ、この世でいろんな生き死にをしようと行き先は同じ・・・一つの蓮に生を托すこと。
それを一蓮托生(いちれんたくしょう)といいます」
これを見ていた居酒屋のご主人曰く
「こっちは生きてるときから、いちれんたくしょうだ! 一つの廉(のれん)に一生を託しているんだ!」と
つぶやいた。
テレビではさらに続けて、住職が語っていた。
「一蓮托生のこころは、”行く時は別れ別れに違えども 流れは同じ蓮の台(うてな)に”、この歌が
見事にあらわしています」
またそれを聞いていたご主人、「出すときは分かれ分かれに違えども 流しは同じ 洗いの器」と、
のたもうた。

平成も20年になりました。いかがお過ごしでしょうか。
限りある命を思うとき「嗚呼!こんな生き方をしている場合じゃない。今のうちに善いことの一つでも
しなければならない」と、焦りにも似た気持ちに駆られることがあります。
年の瀬をなんとか越して元旦を迎えると清々しい気持ちになります。
  とどまらぬ時の流れのひとくぎり
  去年(こぞ)は去年とし今年を生きぬ     
笩井嘉一さんという人が詠った句です。
お正月の行事があることはうれしいことで区切りをつけて再び歩き出そうという決意や希望になるでしょう。
自らの油断を戒め、キリットした姿勢を保ちたいものです。
蓮も器も来るものを拒みません。
盛りつけられるあなた、そして盛り付けるあなたがそこに同時に展開しています。
よき一年に托生しましょう。
どうぞ今年もよろしくお願いいたします。