今年の夏も酷暑のようである。ここ函館は7月盆。先月だった。
たびたび生まれ故郷からの風の便りがやってくる。(いや要求しているかも)
 今日も34℃だった!半端じゃねえ~! 
両親、特に母が体調を崩していて辛そうである。80歳を目の前に体力の歯がゆさに
慰める声もとぎれがち・・・。
時として人には心地よい風、向かい風、追い風・・・・・ さまざまな風を掻きこんで右往左往、
喜怒哀楽の日々を暮らす。

先月、♪千の風になって♪でも話題の芥川賞作家でもあり作詞作曲家でもある『新井 満』さんの
講演会を拝聴した。独特な風貌、お洒落な語り口、こころ打つポエム、朗読と歌唱。
当初、この「千の風になって」という歌を聞いた時、素直に「参ったなあ、困ったなあ」程度の感触だった。
それもそのはず、新井さんも仰っていた通り全国の僧職から非難の声があったそうである。
  私のお墓の前で 泣かないでください
    そこに私はいません 眠ってなんかいません
  私のお墓の前で 泣かないでください
    そこに私はいません 死んでなんかいません
「それじゃ、今年のお盆お墓(寺)にいったって亡くなった人(ご先祖さま)いないんだ」と。

しかし、よくよく噛み砕いて行くとそうでない。
  秋には光になって畑にふりそそぎ
   冬はダイヤのようにきらめく雪になり
  朝は鳥になってあなたを目覚めさせ
   夜は星になってあなたを見守る

新井さんは言う。「死は生(誕生)の始まりであり、そのための感謝と再生(一貫の終わりでない)
泣くだけ泣いてそのあとはその人の分まで生きる。平等に死は訪れる。泣いているときは天上から
光になって、ダイヤのようになって、鳥になって、星になってそばに降り注ぎ、雪になり、目覚めさせ
見守ってくれる それが千の(数えきれないほどおおきな)風になって吹いている」と。

死を超えた生き方を教えてくれた。
良寛さん曰く
  災難に遭(あう)時節には 災難に遭がよく候
        死ぬ時節には 死ぬがよく候   是ハこれ災難をのがるる妙法にて候
ど~んと構えてそのときがいつこようと平気でいたいものである。
良き風が吹きますように・・。