『悩みは人生の転機である。
   人間の信仰心の生まれる時である』


日頃厚意にしている東京の方からの心情と回顧の綴りをいただきました。
そっくりそのまま紹介します。
 
 本の中のこの言葉に出会い、ふと昔のことを思い出しました。
 9歳の時、弟を生んだ母の産後が思わしくなく、母も何を思ったのか
 私を枕元に呼んで遺言らしきことを云うのです。
 9歳の子には受け入れがたい事で泣きました。できる事は、神仏に祈る
 ことだけ・・・。「神様、母を助けてください・・」と。 ドラマのようですが
 本当の話です。その祈りが聞かされたのか、母は助かりました。
 それ以来、いつも神仏のことが頭をかすめ、祈るようになりました。
 大人になるにつれて忘れていたのですが、今思えば私の信仰心は
 その時に生まれたのだと思います。
 その後は大きく道を踏み外すこともなく、今の暮らしに辿り着きました。
 今が幸せなのは、その時に信仰心が芽生えたお陰なのかもしれません。
 母からの大きなプレゼントでした。
 また、母も小さいときから苦労して育ったと聞いています。父が亡くなった
 のち、朝晩神仏に手を合わす姿を見せてくれました。
 朝は、まずお仏壇にご飯を供え、神棚の水を取り替え、それから朝食でした。
 毎日、毎日、お線香のたなびく中での食事は、何かに守られている気持ちで
 心地よかったです。
 母にも悩みのなかで信仰心が生まれたのでしょう。晩年は幸せでした。
 「試練は成長のチャンス」を信じれば、悩みも何かを気付かせてくれる
 チャンスなのかもしれませんね。
                               Y氏95歳 男性