六根清浄(ろっこんしょうじょう)

愚妻の予てからの目標に「富士登山」があった。
先月、実現できた。
5月にツア-(ファミリ-富士登山一泊二日コ-ス)に申し込んで今回に至った。
わくわくドキドキ、準備に余念がない日々が懐かしい。
がしかし、我々に山は厳しく簡単には登らせてくれなかった。
富士宮口登山道五合目からのスタ-ト。雨も段々激しくなり顔を突き刺す痛さ。
さらに強風と霧・・・。 六根清浄・・ろっこんしょうじょう・・・ こころの中で唱えた。

よく使う掛け声に”どっこいしょ”がある。その由来がこの六根清浄である。
「六根」は、眼・耳・鼻・舌・身・意の六つの感覚。それらの汚れを祓い、心身共に
清らかになろうということである。

仏道修行で山に登るときに言う、慣わしである。「六根清浄 お山は晴天」などと
口にしながら急な山道を登って行く。そうやって自らを励まして山を歩くと同時に
神聖な山の神々への儀礼や慈悲のこころを持って進むことである。

人生の歩みの一歩一歩を「六根清浄 六根清浄」と進んで行けという教えである
のかもしれない。

六合目山小屋を過ぎ、30分程登ったところで断念。
翌朝再チャレンジ、天気はやや回復したが結局、新七合目山小屋から先は強風の
ためと時間的なことがあって下山する羽目になってしまった。
雄大な富士山からの洗礼を受けた。貴重な体験をさせて戴いた。
”またおいでよ”とどこからともなく聞こえてきた・・・・。
これもまた、仏様の道を修する心がけと信じたところであった。